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隣の家が近いと窓のカバー工法は使えない?防火地域の注意

窓の外の近い隣家を見て首をかしげる男性|隣が近いとカバー工法は使えないのか

防火地域・準防火地域では、隣の家や道路に近い窓に防火の性能が求められ、木造の戸建てではカバー工法が使えないことが多くあります。
戸建て用の防火タイプのカバー工法の窓が、メーカーから出ていないためです。
家が密集している地域ほど、対象になる窓が増えます。

本記事は2026年10月時点の情報です。


窓のカバー工法とは?内窓とは何が違う?

カバー工法とは、今ある窓枠を残したまま、その上に新しい窓枠をかぶせて、窓を新しくする工事です。
内窓は、今の窓を残して部屋側にもう1つ窓を足す工事ですね。

カバー工法は、壁を壊さずに外の窓そのものを交換できるので、工事が短く済むのが特長です。
一方で、外の窓を取り替えることになるため、防火のきまりがかかる窓では、新しい窓にも防火の性能が求められます。


防火地域・準防火地域では、なぜカバー工法が使えないことがある?

延焼のおそれのある部分の窓には防火の性能が要りますが、木造の戸建て用には、防火タイプのカバー工法の窓がメーカーにないためです。

マンション用のカバー工法は問題なく使えます。
ただ、木造の戸建て用には、防火タイプのカバー工法の商品がメーカーから出ていません。
そのため、今の窓が防火サッシの場合、カバー工法で交換すると、防火タイプがないのでできないことになります。


「延焼のおそれのある部分」とは、建築基準法で決められた、火事が燃え移るおそれがある建物の部分のことです。
隣地境界線や道路中心線などから、1階は3m以下、2階以上は5m以下の距離にある部分をいいます。
防火地域・準防火地域では、この部分の窓などに防火の性能が求められるわけですね。


自分の家の窓が当てはまるか、どう見分ける?

まず家が防火地域・準防火地域にあるかを確かめ、次に窓が道路中心線や隣地境界線から1階は3m、2階は5m以内にあるかを見ます。

防火地域・準防火地域かどうかは、お住まいの区や市の都市計画の情報で確かめられます。
そのうえで、窓ごとに距離を見ていきましょう。
家が密集している地域では、ほとんどの窓が当てはまってしまうため、実際にカバー工法を使える家は少ないのが現状です。

窓の状況(防火地域・準防火地域の木造戸建て) カバー工法の見通し
1階の窓が、道路中心線・隣地境界線から3m以内 防火の性能が要る。戸建て用の防火タイプがないため難しい
2階以上の窓が、道路中心線・隣地境界線から5m以内 同じく難しい
隣の土地との距離がよほどある、前の道路が広い 距離の外なら使える場合がある
道路に面した窓 道路の幅によっては有利で、できる場合がある

1階は3m、2階以上は5mと、1階のほうが距離が短く決められています。
そのため、1階にある玄関ドアなどは、意外と防火でないタイプが使えることがあります。
窓と同じように、場所ごとに距離を見ることが大切です。

🖋️ ここがプロの視点
一般の方は、このきまりを知らないことが多く、「カバー工法ができる」と思ってご相談に来られることがあります。
防火地域・準防火地域でカバー工法を考えている場合は、要注意です。
一定の距離がないと、木造戸建て用は防火タイプがないため、カバー工法は使えません。

👉 関連記事:プロが教える防音・防犯の内窓|合わせガラスと補助金|さいたま市


カバー工法が使えないときは、どうする?

窓の性能を上げることが目的なら、今の窓を残したまま部屋側に付ける内窓を考える方法があります。
外の窓を交換しない工事なので、今の窓の防火の性能はそのまま残ります。

カバー工法が使えない窓でも、寒さや結露、音の悩みを減らす方法はあります。


内窓は、今の窓の部屋側に窓を足すので、外の窓には手を加えません。
国の先進的窓リノベ2026事業などの補助金の対象にもなります。
どうしても外の窓そのものを替えたい場合は、壁を壊して窓ごと入れ替える工事になり、工事は大きくなります。

カバー工法ができるかどうか、代わりに何ができるかは、窓ごとの距離や今の窓の種類で変わります。
「カバー工法ができると思っていた」という段階でも、まずはご相談ください。


👉 関連記事:窓リフォームの補助金ガイド(先進的窓リノベ・東京都・埼玉県)


カバー工法を考えている方へ

防火地域・準防火地域の木造の戸建てでは、カバー工法が使える窓は限られます。
窓ごとに、道路や隣の土地からの距離と、今の窓が防火サッシかどうかを確かめることから始めましょう。
使えない場合も、内窓など別の方法で窓の悩みを減らせることがあります。


「カバー工法ができると思っていた」というご相談もありました。
お住まいの区・市と、替えたい窓の場所を教えていただければ、丸岡が直接、カバー工法が使えるかどうかの見通しをお答えします。
家の外から見た窓と隣の家との距離が分かる写真があれば、LINEで見ながらお話しすることもできます。
まだ工事を決める前でも、気軽にどうぞ。


📝 カバー工法ができるか相談する ✅ 窓の外観写真をLINEで送る

出典

  • 建築基準法 第2条第6号「延焼のおそれのある部分」(e-Gov法令検索/2026年9月28日に確認)
この記事の執筆者
丸岡吾郎|株式会社Knot Insight 代表(https://www.knotinsight.jp/company/)
建設業許可:埼玉県知事許可(般-7)第079245号
先進的窓リノベ2026登録事業者/賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業者
対応エリア:東京都23区全域(板橋区・練馬区・新宿区ほか)/埼玉県全域(さいたま市・川口市・戸田市ほか)

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